最近は断食、ファスティングといった言葉が
週刊誌やテレビで取り上げられる事が多くなりました

ダイエット目的の断食はオススメしません
ある種の病気に対する治療法として
有効な場合があります

東洋医学の古典には食べない治療法はあまりありませんが
私の経験、感想、考えなどを書いてみたいとおもいます

onakasuita

バランスを崩した食事をするくらいなら食べない方が健康になる

東洋医学的には五味のバランスが重要です

五味とは
酸苦甘辛鹹
という味のことです

五味の崩れで病気になっている人
食事で身体をこわしています

食べない断食が効くと思います

食べる物のバランスを崩している方は
食べない事がバランスの治療になります

五行の診断ができる人に診て頂いて

  • 断食をして効果があったかどうか
  • バランスが治ったかどうか

を確認するとよいですね

体力の貯金の無い方は断食しない方が良い

断食をおすすめできるのは
体力の貯金のある方です

東洋医学でいうと
実証体質といいます

反対に虚証体質の方は
病気に対する抵抗力がありません

東洋医学でいう『精』が減ってくると虚証になります

抵抗力は飲食物から作られる
氣血栄衛と精ですので
減ってくると大きな病気に対するリスクが増えます

実証体質の方以外は
断食をおすすめできない理由になります

断食が昔からあって伝統的なのは何も必要無いから

断食療法は昔からあっていろいろな方が提唱しています

ある程度の効果があり
行う時に必要なものがありません

食べる物のない戦争中に
とても流行したようです

東洋医学的に考えたとき
根本解決にはなっていないと思います

特にどんな時に効果があるのか?

風邪などの感染症時

風邪をひいた時などは
食べないで寝ていると早く治ると思います

食べ物の消化吸収には
たくさんのエネルギーが必要です

病原菌との戦いにエネルギーが必要なので
そちらに集中させたほうがよいとおもいます

ここで言う風邪とは
悪寒、発熱、頭痛や倦怠感などがある場合です

鼻水や咳だけのカゼのときは
栄養のあるものを食べて
たくさん寝たほうが治ると思います

体内に毒が溢れている方

東洋医学的には肝臓が
体内の毒を解毒してくれます

肝臓の能力が落ちてくると
頭痛、イライラ、腱の痛み
などが出てきます

治療は解毒していくか
断食をして一時的に毒を入れないかです

肝臓の調子が悪い人
断食の効果を得に感じるかもしれません

*ここでいう肝臓は東洋医学の肝臓ですので
西洋医学の肝臓の数値などは一切関係ありません

消化不良のある方

普段、食べ過ぎていたり
ストレスなので胃腸の弱っている方は
飲食物の消化不良で調子が悪いことがあります

断食をして一旦胃腸を休ませて
栄養不足を起こしてから食べると
きちんと吸収できます

おかなが空いていないのに
時間が来たから何となく食べるという方は
消化不良に気をつけて下さい

下痢、胃腸炎など

胃腸の調子が悪い時は
飲食物の吸収に余計なエネルギーが必要です

その時は胃腸を休ませるという意味
断食が効果があると思います

断食をおすすめできる人のまとめ

  1. 体力の貯金がある方
  2. 消化不良のある方
  3. 五味のバランスの悪い方
  4. 体内が社会毒で汚れて調子の悪い方
  5. 胃腸を休ませる必要なある方

断食は野生動物の病気の治し方と同じ

野生動物は病気になった時
食べずじっとして、動かないで治します

断食がはそのメカニズムは同じです

野生動物は病気が治るとドンドン食べます

断食が終わったら綺麗なものを食べましょう

断食は体を綺麗にするのが目的です

体調が戻ったら身体に良い食品を補充しましょう

いつもの食事より吸収が良いので
添加物や脂溶性毒たっぷりの食品を食べてしまうと
せっかく綺麗になった体の中がまた汚れてしまいます

何のために断食していたのか
わからなくなりますね

徳田漢方はり院         徳田和則

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