腰椎ヘルニアで一番つらいのは

  • 長時間立ちっ放し
  • 重いものを持つ

などでしょうか?

仕事でそうしなければいけない場合などは更に大変ですね

ヘルニアの症状ですが、腰痛はもちろんの事
おしり、股関節の痛み、両足の痺れなどが多いようです

医師には「手術したからといって100%痛みが消えるとは言えない」
と言われることも多いようです

このページではヘルニアの現代医学的分類から
東洋医学的分類と治療まで
雑多な内容になっています

ヘルニアの分類

ヘルニアとは椎間板の中にある髄核の脱出または突出の事で

脱出とは、輪状線維の断裂による髄核の脱出の事で

herunia-1

突出とは輪状線維は断裂していませんが
神経は圧迫している状態のことです

ヘルニアの好発年齢・部位

好発年齢は、20歳~40歳代。次いで10歳代、50歳以上。

好発部位は第4、第5腰椎間、次いで第5腰椎と仙椎間です。

herunia-2

頚部については
C5-6 > C6-7間> C4-5

腰部については
L4-5 > L5-S1 > L3-4

となります

ヘルニアの症状と治療

症状については

後屈で増悪する腰痛
腰から足先にかけてしびれや痛み(坐骨神経痛)
感覚障害
冷感
筋力の低下
重度の場合 排尿障害なども

治療については保存療法と手術があります

保存療法

消炎鎮痛剤の入った湿布、薬
トリガーポイント注射
硬膜外ブロックや神経根ブロック
牽引療法
温熱療法
体操療法により腰背筋や腹筋の強化、
コルセットの処方

などです

手術

数ヶ月間の保存的治療を行っても、ヘルニアの自然消失の傾向が見られず
耐え難い腰痛の為に仕事や日常生活に支障に支障がある場合
手術療法が選択されるようです。

ヘルニアの東洋医学的診断

東洋医学的診断では治療法は症状によって千差万別で
どの治療をするかは、場合によって違います。

経絡的分類

ヘルニアの特徴として
背屈で腰が痛いという症状をお持ちの方が多いです。

東洋医学では肝臓の病によく見られる特徴です。

曲げ伸ばしの両方ならば肝経と腎経の両方が原因ということもあります

鍼灸による東洋医学の診断治療は
関連する経絡を治すことから始まります

経絡の調節

経絡とはツボ同士を縦に結んだ線で
身体の道路の様なものです

道路の上を気血水が流れています

経絡の流れがスムースでないと
痛みが発生することがあります

治療は、流れの悪い経絡をスムースにする事から始まります

五臓六腑の調節

筋肉や腱を養っているのは
東洋医学的には肝臓と脾臓です

それらの臓器を助ける治療をすれば
筋肉や腱が柔らかくなります

筋肉や腱が柔らかくなれば
さまざまな腰痛に効果があらわれます

気血水の調節

気血水のどれが病んでいるかによって
症状が少しずつ違います

押すと痛い
押すと不快感がある
動きが鈍い感じがする

動かすと痛い
じっとしていても痛い

などによって病んでいる部位が違います

「押したり動くと痛い」時の原因は邪気です

邪気というとあやしいですが
この場合の邪気は外からのストレスや刺激
という意味です

「押すと不快感がある」「動きがにぶい」
などの症状は
生気の損傷です

身体の内側の問題で
生気(自然治癒力など)を取り戻す治療が必要です

睡眠や食事の質も大切になります

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