腰痛の原因を東洋医学の原典である
中国古典医学ではどう見ているのかを
少しだけ抜粋致しました

わからない言葉は用語集を参考にしてください
(下のリンクでわたしが代表をつとめる
鍼灸勉強会のHPの用語集が見れます)

用語集はこちら

腰痛を起こしている部位で分ける

腰の経絡として分けますと

太陽膀胱経→いわゆる腰と足の後ろ側
陽明胃経→内股から膝の内側
少陽胆経→腰の外側から膝外側

黄帝内経 素問刺腰痛編より引用すると

太陽経の腰痛では

『項脊尻背に引いて重き状の如し』

項はうなじで
脊は脊柱です
尻と背はそのままです

引っ張られて重たいものを持っているかのようだ
と訳すとわかりやすいかもしれません

陽明経の腰痛では

『以って顧みるべからず、顧みれば見る者の有る如く善く悲しむ』

後ろに振り返ることが出来ないと言っています
悲しい精神状態になりやすいとも言っています

少陽経の腰痛では

『針にて皮中を刺すが如く悗仰すべからず顧みがたし』

針で皮膚の中を刺されるようで起き上がったりそりかえったり出来なくなる
振り向くことも出来ない
と言っています

ではその経絡の中で何が起こっているのか?

その経絡が何らかの原因で病んでいるわけですが
中に何が入ったのかについてです

痰飲腰痛
津液の滞留ですね

食積腰痛
消化不良です

挫閃腰痛
衝撃、重いものを持った、労働などによる腰痛です

瘀血腰痛
打撲、衝撃等で悪い血が流れなくなった状態

風腰痛寒腰痛湿腰痛
風、寒、湿の邪気による腰痛です

気腰痛
憂思あるいは憤怒で腰痛です

一口に腰痛といっても様々な原因があり
さらに言えば一つの原因だけではない場合も多々ありますので注意が必要です

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