東洋医学では食べ物の味を五行で分類したものを
五味といいます

五味のバランス、季節に合った味が重要です

酸→木
苦→火
甘→土
辛→金
鹹→水

酸味、苦味、甘味、辛味、しおから味
に分類します

参考ページ

五行の色体表
色体表です 参考にしていただければと思います

それぞれの味について、作用を見ていきましょう

15759943 - cinese signs elements
15759943 – cinese signs elements

酸味は木を養います

木は春です
春に採れる旬のものは酸味となります

つくし、たらの芽などの新芽は
少し青臭い味がしますね
その味も酸味と言ってもいいと思います

他に、キャベツやニラも春のものです

木は肝臓です
肝臓はカラダの解毒、カラダを動かす作用
などを担当しています

酸味は解毒、元気などを助けます

苦味は火を養います

火は夏です
夏に採れる旬のものは苦味となります

トマト、キュウリ、ナス、ピーマンなどがそうですね
生で食べられるものが多いですね

夏の苦い味といえばビール
ビールの美味しい季節ですね

暑いとダレてやる気なくなりますが
苦味は夏の暑さでなくなったヤル気を
カバーしてくれます

火は心臓です
心臓は精神をつかさどります
苦味を食べて精神的に元気になりましょう

辛味は金を養います

金は秋です
秋に採れる旬のものは辛味となります

長ネギ、かぼちゃなどは秋が旬ですね

長ネギを首に巻くと
風邪をひかないといいます
首に巻くより食べた方がいいです(笑)

長ネギは薬味といいます
野菜の中で一番薬効が高いと思います

金は肺臓です
長ネギを食べると肺臓を助けますので
風邪をひきにくくなります

風邪をひきやすい
喘息
気管支炎になりやすい

などの呼吸器に持病をお持ちの方は
秋に採れる長ネギをたくさん食べて頂ければ
と思います

鹹味は水を養います

水は冬です
冬に採れる旬のものは鹹(しおから)味
となります

大根、ほうれん草、春菊などです

お鍋に入っているものが多いですね
煮たり焼いたりして食べるものが多いです

水は腎臓です
腎臓は水分の調節
体力の貯蔵
精力などをつかさどっています

しおからい味と言っても塩分ではありません

ミネラル全般を鹹味といいます
今の日本にある塩は塩化ナトリウム99パーセントが多いです

本来の鹹味は味がないのを鹹味といいました
ですから煮物や鍋物で美味しいです

塩のことはこちらを参考に

血圧と塩について誤解している4つの事
塩は悪者にされがちですただ、人間はもともとは海から来ているとするなら、、人間と塩との相性が悪いはずはありません

甘味は土を養います

土は土用です
土には旬の季節はありません
土用も春夏秋冬にそれぞれあります

それぞれ春夏秋冬の土用は
その季節を完成させて
次の季節へのクッション材の役目をします

同じように食べ物は
なんでも腐熟すると土の甘味になります

今は熟成肉などが流行っていますね
くだものも熟した方が甘くなります

土は脾臓です
脾臓は栄養、思慮、などをつかさどります

飲食店や加工食品は
土の甘味、旨味を出そうとしています
甘い味はいたるところにあります

ありすぎて土の消化不良をおこしている方は多いです

背中が疼く、首が回らないなど
消化不良で経絡が滞っている方も多いです

甘味の過剰に気をつけましょう

徳田漢方はり院        徳田和則

関連リンク

旬の野菜について
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