訳注 淮南子を読んで

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古典は思想の流れを理解していくと読みやすいです

この本は淮南子の中からの
池田先生による抜粋が絶妙にわかりやすく
とても読みやすいです

我々は西洋哲学、キリスト教哲学にどっぷりの社会の中にいますから

当時の哲学を知り、どんな気持ちで読んでいくと
筆者の言いたいことがわかるのか

この根底に流れる精神を理解しないことには
古典は自分の身に入ってこないです

そうすると楽しくないし、自己流に解釈してしまいます

そして自己流ではいけないということを
この淮南子の最初の章
『原道訓』では主張しています

一人の能力に頼るのであれば三畝の屋敷の中も治められないが
道理の法則に従い天地の自然を尊重していくなら
宇宙の全体さえわざわざ手を下すまでもなく安定する

巻第一原道P57より引用

黄帝内の上古天眞論篇に恬淡虚無(てんたんきょむ)
とあるのも同じことだと思います

四字熟語図書館 恬淡虚無とは
http://www.kokin.rr-livelife.net/yoji/yoji_te/yoji_te_4.html

  • この記事を書いた人

徳田漢方はり院- 徳田和則

先代から受け継いだ伝統鍼灸を次世代に伝えたいと思っています

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