痛みはなぜ起こるのか?
なぜ治らないのか?
痛む原因が一つでないとき
治りが遅くなることが多いです
複数の原因で痛んでいるときに、治りづらいのですが
東洋医学では「経絡、氣血水」という考えを使って
数多い原因をまとめて把握します
まとめた一つの原因に対して
一つの治療法を使います
通じなければ痛む、「不通則痛」といいます
東洋医学では氣、血、水が体をめぐって
五臓六腑から経絡、四肢末端までいきわたることで
正常な生命活動が営まれるという考え方をします
体の中を診察するための生命観です
このめぐりがとどこおり
「不通」になるから痛みが生じると考えます
不通則痛といいます
『つうぜずは、すなわちいたむ』
訳しますと、流れが悪いと痛みますよ
となります
治療法=通じれば痛まない『通則不痛』
気血水の通りが「ドコ」で「ナゼ」とどこおっているのかを
見極めて治療していくのが
痛みを取る治療の基本になります
氣、血、水が原因の具体的症状については
次のようになります
氣の病は触られると痛い
触られると痛いときは
氣が病んで痛んでいます
新しい病のことが多いです
症状は派手ですが、治りが早いことも多いです
- ぎっくり腰
- 寝違え
などは氣の病の代表です
血の病は触られると気持ちいい
揉んでもらって気持ちいいときは
血が病んで症状が出ています
動かすとなんとなく痛い
重い、違和感があるなどの
症状が多いです
水が病の時は滞る
動かせない、重い、停滞感があるときは
水、津液の病です
水に関する病はほとんどが慢性病です
生活習慣病のことも多いです
- 五十肩
- 膝、股関節の内側の痛み
などは水が原因のことが多いです
食生活や運動も大事になっていきます