* 体の表面がひりひり、チクチクする
* 肩、首や背中の上の方の痛みがある
などの症状がある線維筋痛症ですが
ハッキリとした治療法もないので
不安も大きいかと思います
この記事では
1. 前半に線維筋痛症について、東洋医学と西洋医学の両面から考えます
2. 後半に東洋医学での原因や対策法などを書きたいと思います
線維筋痛症とは
- 原因不明の全身の疼痛
- 不眠・うつ病などの精神・神経症状
- 過敏性大腸炎、膀胱炎
などを主な症状とする病気です
原因不明の痛みが特徴で
身体の広範囲に痛みを感じます
痛みの部位はさまざまで
- 首〜肩、背中や腰部、臀部などの体幹部
- 太ももや膝、下肢など
- 眼の奥や口腔の痛み、頭痛
など広く、特定しにくいことも多いです
痛い箇所は移動したりすることもあります
線維筋痛症では痛い場所が腫れたりせず
赤くなったりもしないので、周りの人にわかりづらく
理解されないことも多いです
命に関わる病気ではありませんが
痛みのために日常生活に支障が出る事も多いです
線維筋痛症に対する東洋医学での分析
現代医学では原因不明ですので
痛み止めなどの対処療法を使います
この記事では東洋医学的な分析で
線維筋痛症を分類します
線維筋痛症の主な症状を
陰陽五行(木火土金水)で分析していきます
五行についてくわしくはこちらをご覧ください
ここでは病気の原因を木火土金水でわけると
分析や治療がしやすい、と理解していただければ大丈夫です
木、肝臓の症状
痛みが移動する場合
東洋医学では「木」=肝臓の症状です
移動する痛みのことを
東洋医学では俊痛といいます
「俊敏に移動する痛み」と言う意味です
夢、特に悪夢が多いのも肝臓の病が多いです
土、脾臓の症状
東洋医学では
「土」=脾臓が病んでいるとき
胃も一緒に病んでいることが多いです
東洋医学の脾臓は現代医学の、すい臓です
すい臓も胃も身体の左側に症状が出ます
- 左の腰、左の肩甲骨などが特につらい
- 左側ばかりに症状が出る
などの症状が出るときは
東洋医学では脾や胃を中心に治療します
金、膵臓の病
刺激に敏感に反応する場合、「金」=肺臓の病が多いです
視覚、聴覚(聴覚過敏)、触覚、味覚、嗅覚の五感が著しく過敏になります
このような症状の時も
線維筋痛症の初期にみられることがあります
症状が初期から慢性に移行すると
肝臓や脾臓の症状に移行することが多いと思います
水、腎臓の病
- 疲れやすい、特に午後から疲れやすい
- カラダが重くて長く歩けない、腰痛、耳鳴り、難聴
などは「水」=腎臓の症状です
このような症状は
線維筋痛症と診断されないことが多いですが
腎臓の症状はなかなか治りにくいので
注意が必要です
※このページでの
※肝臓、脾臓、肺臓、腎臓は
※東洋医学での名称です、分類をして治療するのが目的です
※現代医学での臓が病気になっているわけではありません
*ご注意ください
線維筋痛症に対する東洋医学での原因別の対処
上でも書きましたが、東洋医学の分類で
繊維筋痛症の原因としては
肝臓や脾臓の病が多いです
肝臓の場合の注意点
東洋医学での肝臓の役割は
- 解毒
- 筋力
- 睡眠
などです
1の解毒に関しては
お酒、薬、食品添加物、外食の油、などに注意です
これらは肝臓に負担をかけます
痛みが移動する症状をお持ちの場合
避けた方がよいものになります
2の筋力に関しては
歩きすぎ、筋トレなどが注意です
特に多いのは、旅行の時に歩きすぎて発症する場合です
筋肉を使いすぎたときは
肝臓を休めることです
目をつぶって横になる時間を増やすと
肝臓はやすまります
睡眠を増やすのももちろん効果があります
3の睡眠に関しては
肝臓に負担がかかってくると
夢が多くなります
眠ったあと、午前1時〜3時に起きてしまう方は
肝臓がしっかり休めていない可能性があります
上に書いた解毒、筋力などに
気をくばっていただくとよいかと思います
脾臓の場合の注意点
線維筋痛症の中でも
- 左半身があちこちに痛い
- 関節を中心に痛い
などは脾臓と胃の症状です
脾臓や胃を使いすぎる原因の1番は間食です
飲食物を消化吸収するのは
脾胃の負担が大きいのです
負担があっても休憩時間があればよいのですが
間食をすると脾胃の休憩時間がありません
脾臓のある左の背中が最初に固くなってきます
内蔵の疲れですからマッサージなどでは
硬さを取るのがむつかしいです
間食は習慣になっていることが多いので
知らない間に体に負担になっていることも多いと思います
鍼灸での線維筋痛症の治療
線維筋痛症にはこのツボ、、、
というものはありません
上に書いている東洋医学の原因を調べて
それを助ける治療をします
木火土金水の五行には
お互いに助けたり
抑制したりする関係があります
例えば
木(肝臓)が興奮していたら
それを抑えるのは金(肺臓)ですから
金のツボを使います
体質の木火土金水や
季節の木火土金水を治療に加えると
個人や季節にあった治療ができると考えています