逆子のまま34週をすぎると
病院から手術の予約をしてくださいといわれます
いきなり言われるので、あせって来院される方が多いですが
身も心もあせって固くなっていると
治療がむつかしくなります
「逆子ですね」と言われたら早めのお灸治療をおすすめします
逆子の原因
東洋医学の話
逆子の東洋医学的な診断ですが
子供は陰陽で区分すると陽です
外に向かってどんどん成長していくので陽です
母体は女性で陰なので陰陽の平衡を保っています
何らかの原因で母体の陰性が弱くなったり
赤ちゃんの元気がなくて陽性が少ないと
陰陽の平衡のくずれが逆子の原因の一つです
冷えや過労で逆子になりやすい
原因はひとつではありませんが
逆子の赤ちゃんによくないことの代表は
冷えや過労です
冷えについて
特におへそから下の冷えがよくないです
冷えのために血のめぐりがとどこおって
硬くてつめたい子宮になっていると逆子になります
赤ちゃんの気持ちになってみたら
寒いおへそから下より
温かい上の方に頭をもっていきたくなりますよね
冷え改善のために今すぐできること
服装について
薄着や締め付ける服はよくありません
いま着ている服でとっさにバンザイの姿勢なれますでしょうか?
バンザイする時にすこしでも引っ掛かりがある場合は
身体を締め付ける服装ですので
ゆったりとしたものを着るのがよいかと思います
食事の内容
食事の内容もタンパク質が少なく炭水化物が多いと
栄養不足で冷えます
妊娠中は質のよいお肉やお魚を多めに召し上がってください
冷たい食べ物にも注意が必要です
過労について
産まれたら自由でなくなるから今のうちにと
忙しくしすぎているお母さんが多いようです
忙しいと逆子になりやすいと言うことで
昔は逆子休暇いう言葉があったそうです
ゆっくり休むことがとても重要です
逆子のお灸治療
逆子の治療は
少しでも早く開始した方がいいです
主治医が逆子の治療を何もしないからのんびりかまえていたら
34週をこえて、急に手術の話をされて困った
という話はよく聞きます
今までの治療の統計
30週までに治療開始すると90%以上
30~31週に治療開始すると80%
32~33週に治療開始すると70%
34~35週に治療開始すると40~50%
ぐらいです
経産婦の方も含んでいますので
初産だともう少し下がるかもしれません
36週以降は治療が難しくなるため、お受けしていません
お灸のやりかた
あっという間にお腹の赤ちゃんは大きくなります
お灸だけでも今すぐ始められるのがいいかと思います
ツボに貼り付けるタイプのお灸を薬局などで買ってきて頂いて
「三陰交」というツボにお灸されると良いでしょう
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三陰交は足の内くるぶしから指4本分のところに取ります
古典では骨と肉との間にツボをとるとありますので
指4本分のところで柔らかい所と硬いところの中間ぐらいがツボです
三陰交に3~10回くらい気持ちの良い範囲でお灸をすえましょう
お灸をしていくと、赤ちゃんはお腹の中でうごきがはげしくなります
すごく気持ちいいのだと思います
動きすぎても心配されるお母さんが多いですが大丈夫です
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赤ちゃんが大きくなるにつれ
逆子に効果的な治療をしても
治りにくくなってしまいます
「逆子ですね」と言われたら、自然に治るかも…と待たずに
ぜひ早めにお灸をしていただけたらと思います
逆子のはり治療
子宮を流れる気血水の循環を良くすると
お腹があたたかく柔らかくなります
赤ちゃんが本来の位置に動きやすいようにします
腰、骨盤の血流も回復して
腰痛、股関節痛を緩和できれば逆子にも有効です
徳田漢方はり院の鍼灸治療では
手足、腰、後頭部のツボを使います
お腹にはりを打つことはありません
妊娠出産の際のはり治療についてまとめましたので
下のページもご参考下さい
Q&A
赤ちゃんに害はないの?
おかあさんのおなかの状態を赤ちゃんにとって快適な環境にして
赤ちゃん自身に本来の位置に戻ってもらう治療です
赤ちゃんにとって害はありません
胎動が増えると思います
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私の妻も妊娠中は、はり治療をしていました
妻は逆子ではなかったので
安産のためのはり治療をしていました
初めて鍼灸治療を受けるので不安です
どのような治療をしますか?
ご質問などございましたらメールやお電話でご相談下さい
お電話 011-747-4700
妊娠中されている方の鍼灸治療
もご参考下さい
どの位で治るの?
1回で頭位へ戻るケースもありますが
3~5回程度の施術を受ける心構えで来院されることをおすすめします
5回以内の治療を目標にしております
気をつけることは?
ご自宅でお灸をすえて頂く事をおすすめしています
原因の所でも申しましたが
冷えと過労と緊張を解消するのが
逆子改善への近道です
過労については
最近では出産ぎりぎりまで働いている勤労妊婦さんも多く
身重での結婚式など、行事による心身疲労
動けるのは最後だからと旅行
お子さんが生まれる前に引越したいなど
出産前にやっておきたいことによって
知らない間にオーバーワークしている事も多いです
逆子のことも含めて、一度忘れるぐらいリラックスして
ゆっくりお休みになることが、とても重要です
また、重いものを持つ(特に上のお子さんの抱きあげ)
長時間のウォーキング、マタニティ向けの習い事などは
逆子治療にあまり良くないと思われますので
一時お休みされる事をおすすめいたします
徳田漢方はり院での逆子治療
原則としてはり治療とお灸の治療の両方をします
お灸の治療は、逆子を治すベーシックなツボ
三陰交(さんいんこう)
にお灸をします
はり治療に使うツボは妊婦さんによって違います
(お腹にはりすることはありません)
逆子と言う状態は同じでも、その人によって
主な原因は違います
本治法といいまして、五臓六腑や子宮をめぐる
経絡の調整をいたします