「お風呂って意外と疲れるなあ、、、」
と思ったことありせんか?

東洋医学の分類で体質が虚である人は
お風呂に入ると疲れることが多いです

なぜでしょう?お風呂について少し考えてみます

お風呂に長く入ると脈拍、呼吸、体温の関係がくずれる

結論からもうしあげますと
お風呂に長く入ると脈拍、呼吸、体温の関係がくずれるからです

人間の身体は平常時

  • 体温は36度
  • 呼吸はその半分の18回
  • 脈拍は倍の72回です

身体にとってこのバランスは大切なのですが
お風呂だけがバランスを崩します

お風呂以外、例えばジョギングやスポーツなどで身体動かした時は
体温、呼吸、脈拍の全部が上がります

お風呂はどうでしょう?

お風呂に入ると脈拍と体温は上がりますが
呼吸はゆっくりなります

呼吸、体温、脈拍バランスがくずれますと
体質の虚弱な人は疲れが内側から出てきます

このとき、鍼灸の治療効果も減ってしまいます

鍼灸でととのえた身体のバランスは
長風呂をすることで崩れてしまいます

東洋医学の考えでは頭を温めてはいけない

昔から頭寒足熱と言いまして
頭を冷静に、足を温めるのが良いと言われてきました

東洋医学で頭は水です
木火土金水の五行でいう「水」です

水は冷たいのが普通で、温めてはいけません
冷めたくて静かなのが良いとされています

ですから寒い時に体を温めたいときは
足を温めるのがよいと思います

足湯はとても体に良いと思います

昔から、お風呂が体に良いと言われてきたのはどうしてか?

温泉に入ると疲れが取れる
お風呂は身体によいからどんどん入りなさい
昔から言われてきました

その理由は簡単で、血流が良くなるからでしょう

ただ、現代の人にとっては血流が良くなったら
体調が良くなるわけでもないのです


その理由ですが現代は精神労働で、昔は肉体労働だからだとおもいます

以下、くわしく書きます

昔の人が温泉で癒やされていたのは農作業での疲れが取れるから

昔の人は確かにお風呂で健康を維持していました
今の人はお風呂に入ると疲れてしまう人もいます

その違いは何でしょうか?

昔のひとの生活と現代のひとの生活の
一番の違いは仕事の内容です

昔の人の仕事はおもに外での農作業で
現代の人は精神頭脳労働が多いです

農作業をすることで体力は鍛えられますので
昔の人はお風呂で失うくらいの体力の余裕はあったのでしょう

潜在的な体力が十分であれば
少々のバランスの崩れは簡単に元に戻せます

血流がよくなるというメリット ≧ 体力を失うデメリット

であれば気持ちよくて
精神的にも落ち着くお風呂に入るのはとても良いことです


現代人はカラダを動かさないので
潜在的な体力が落ちていて、体質が虚の人が増えています

現代人はお風呂で血流が良くなりすぎてバランスをくずす

『呼吸、体温、脈拍』のバランスがくずれるといいました

このバランスが崩れた状態で血流が良くなると
強引に身体の中をかき回す感じになります

身体の流れが良くなりすぎるといった感じでしょうか

肉体労働で疲れた身体には
強引にかき回してでも身体をリセットする必要があります

農作業で鍛えていますから
潜在的な体力もあります

しかし、現代人に多い体質が虚証の方は
身体の流れが良くなりすぎることに耐えられません

お風呂に入ると
脈拍だけが最初に変わるのがわかると思います

そうなると、バランスが崩れて体がリセットされます

リセットに体力を使いますので
体力のない虚証の人はお風呂を控えた方がよいのです

身体の内側からどっと疲れた感じになります

体力が充実している方はお風呂に入って大丈夫です

お風呂好きな方は体力が充実しています

お風呂に入って身体の流れが良くなって
疲れた感じにならず、気持ちよさを感じる方は大丈夫です

若い時にはそうだったけど
今は風呂あがりに疲れを感じる方は
少し工夫が必要かもしれません

お風呂と鍼灸治療の関係

お風呂の効果は強すぎて
バランスをととのえる鍼灸治療とは相性が悪いです

治療した日は短いお風呂にしてくださると
治療効果が長持ちすると思います

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