はじめに

「ちょっと寒くなるとすぐ風邪を引いてしまう」
「毎年のようにインフルエンザにかかりやすい」――こうしたお悩みをお持ちの方は少なくありません。
昔から「ネギは風邪によい」と言われ、「首に巻くと効果がある」という民間療法もあるほどです。実は東洋医学(とうよういがく)的な観点でも、長ネギを食事に取り入れることで得られる薬効に注目が集まっています。

本記事では、なぜ長ネギが風邪やインフルエンザの予防に役立つと考えられているのか、東洋医学ならではの仕組みをかんたんに解説しつつ、初心者でも取り入れやすい活用法を紹介します。首に巻く知恵袋的アプローチだけでなく、“食べる”ことでのメリットにも目を向けてみましょう。

1. 「カゼをひいたらネギを首に巻く」の由来

昔から伝わる民間療法として、「カゼをひいたらネギを首に巻く」という方法があります。見た目こそ独特ですが、ネギに含まれる香り成分(アリシンなど)の刺激が気道に働きかけ、鼻やのどをスッキリさせると考えられてきたのです。

ただし、首に巻くという方法は現代ではあまり一般的ではありませんね。生活スタイルや衛生面を考えると、実践しにくいです。そのため、食事としてネギを摂取して継続的に取り入れるほうが、風邪予防に効果を感じやすいと思います。

ワンポイント豆知識
ネギ特有の香り成分(アリシン)は、抗菌・抗ウイルス作用が期待できるのではないか、という声があります。科学的にはまだ研究途上ですが、伝承されてきた“おばあちゃんの知恵袋”には、一理ある可能性も見逃せません。



(画像はネットからお借りしました)

2. 長ネギが「薬味(やくみ)」と呼ばれる理由

「薬味(やくみ)」というと、ピリッとした辛味や苦味が強いものを想像するかもしれません。東洋医学の考え方では「薬味」とは「食べれば薬になるくらい効能が期待できる食材」を指すことが多く、長ネギもその代表格です。

実際に、薬膳(やくぜん)料理や漢方的なレシピでは長ネギが頻繁に登場し、呼吸器(気管支やのど)をやさしくケアする食材として利用されてきました。風邪をひいたときに「ネギ味噌汁」や「ネギしょうが湯」をすすめる昔ながらの養生法は、この薬効をうまく活用している例といえます。

3. 陰陽五行でいう「金」と肺の関係

東洋医学の基本理論の一つに「陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)」があります。これは自然界や人体を「木・火・土・金・水」の5つの要素に分け、それぞれが互いに影響し合ってバランスを保つという考え方です。

  • 五行の「金」
    長ネギは、この5つのうちの「金」に分類される食材です。
  • 「金」に対応する臓器は「肺(はい)」
    つまり長ネギは、東洋医学的には肺や呼吸器系をサポートする働きがあると考えられます。

専門用語解説:肺(はい)

東洋医学でいう「肺」は、単に呼吸を司るだけでなく、鼻や皮膚などを含む“粘膜のバリア機能”や“免疫力”にかかわる重要な存在と捉えられています。したがって長ネギを摂ることは、こうした防衛反応を強化する一助になるというわけです。

このため、風邪やインフルエンザといった呼吸器系の不調に対抗するうえで、長ネギが有用だと考えられているのです。

4. 長ネギを食べるなら秋~冬が効果的?

長ネギが旬を迎えるのは秋から冬にかけてです。東洋医学では、旬の食材はその時期に最も栄養価やエネルギーが高まるとされ、季節に応じた養生法として重視されます。秋~冬に長ネギを積極的に食べることで、寒い季節に起こりやすい呼吸器の不調を予防する効果が期待できます。

さらには他の効果として、春先の花粉症なども軽くなる可能性がある、という経験談もあります。

5. 簡単な活用法:食べ方・香りの利用

ここでは、初心者でも試しやすい長ネギの活用例を紹介します。ポイントは「無理なく続ける」ことです。

  1. ネギたっぷりのみそ汁
    • 刻んだネギをたっぷり加えて仕上げるだけ。
    • しょうがや味噌との組み合わせでさらに体を温めやすいとされています。
  2. 焼きネギのホイル包み
    • 長ネギを太めにカットし、オリーブオイルやバターなどと一緒にアルミホイルで包んで焼くだけ。
    • 加熱で甘みが増すので、ネギが苦手な方でも食べやすいという声が多くあります。
  3. 香りを利用して呼吸をスッキリ
    • 使いきれなかったネギの青い部分を少し切り、枕元に置く方法も。
    • 香り成分で鼻やのどが通りやすくなると感じる方もおり、昔から“おばあちゃんの知恵袋”の一つとして語り継がれています。

6. まとめ:さりげなく取り入れて風邪を予防

  1. 長ネギは「薬味」と呼ばれるほど薬効が期待される食材
    • 東洋医学では「金」に属し、肺や呼吸器の働きを支えると考えられています。
  2. 旬の秋~冬に積極的に摂ると効果が高まりやすい
    • 呼吸器系のトラブルが増えがちな時期に長ネギをうまく取り入れることで、風邪やインフルエンザへの抵抗力アップが期待できます。
    • 早めに対策することで、春先の花粉症などにも良い影響を与える可能性があります。
  3. 食べ方は自分の好みに合わせて工夫
    • みそ汁、鍋、焼きネギ、スープなど、好きな調理法で無理なく続けやすい形にするのがポイント。
    • 辛味が苦手なら加熱し、青い部分を活用してみるのもおすすめです。
  4. 香りを利用するという昔ながらの方法も
    • 首に巻くのは抵抗がある方でも、香り成分を部屋に漂わせる形で試してみるなど、さまざまなアレンジが可能です。

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季節の変わり目や寒さが本格化する時期は、どうしても体調を崩しやすいものです。古くから伝わる食材の力を取り入れつつ、東洋医学の知恵をうまく生かして、この冬を健やかにお過ごしください。もし「なかなか体質改善が進まない」「毎年風邪をひくのが当たり前になっている」といった方は、一度専門家に相談してみるのもおすすめです。専門的な視点から生活習慣を振り返ることで、より効果的な予防策を見つけられるでしょう。