少しむつかしい話をします
徳田漢方はり院が実践しています
古典医学をもとにした鍼灸治療では
自然や人間のありさまを、陰陽五行説と二十四節気で分析しています
二十四節気という言葉ですが
あまり馴染みがないかと思います
二十四節気とは何か??
二十四節気と東洋医学的季節の分とは?
などを書いてみたいと思います
二十四節気とは
二十四節気は旧暦だと思われている方が多いですが
現在の我々の使っている太陽暦と同じです
365日で一年が回りますので、立春は毎年2月4日で変わりません
二十四節気の名称で皆さんもご存知なのは
立春や秋分、夏至や冬至などでしょうか?
一年の十二ヶ月を陰陽でわって二十四に分類します
二十四節気の名前は下のようになります
太陽の動きを24分割していますので
太陽暦と連動しています、毎年同じか1日違いです
中国古典医学では立春を基準に1年が始まります
立春がお正月のようなものです
最近は天気予報でも二十四節気を言うようになってきましたので
聞いたことのある言葉も有りますでしょうか?
2月4日 立春
2月19日 雨水
3月5日 啓蟄
3月20日 春分
4月4日 清明
4月20日 穀雨
5月5日 こどもの日…じゃなくて、立夏 (笑)
5月21日 小満
6月5日 芒種
6月21日 夏至
7月7日 七夕ではなく、小暑
7月22日 大暑
8月7日 立秋
8月23日 処暑
9月7日 白露
9月23日 秋分
10月8日 寒露
10月23日 霜降
11月7日 立秋
11月22日 小雪
12月7日 大雪
12月21日 冬至
1月6日 小寒
1月21日 大寒
二十四節気の成り立ち
二十四節気の成り立ちですが
約2500年前に中国で発生した
農業の為のこよみだと言われています
当時は旧暦を使っています
旧暦は、月の周期や日食、月食などをもとに一年の周期を決めます
太陽の周期とずれてしまいますので
農業には使いにくくなってしまいます
そこで太陽の周期をもとにした二十四節気が作られたといわれています
鍼灸医学と二十四節気の関係について
私が師匠から受け継いだ鍼灸医学は
2000年前から名医によって受け継がれてきた
中国古医書による診断や治療を今の病気に運用するものです
その中国古医書医学では人間の脉や体調が
二十四節季ごとにどんどん変化していくとされています
二十四節気や季節に順応していくと
自然治癒力が旺盛になります
治療の方針や養生の仕方も
二十四節季ごとに変わります
同じ病気でも二十四節気ごとに
治療のツボが変わることも多いです
季節について
旬の野菜の所でも書きましたが
東洋医学でいう季節は現在の季節と少し違います
春 立春から立夏の前まで(2月4日~5月4日)
夏 立夏から立秋の前まで(5月5日~8月6日)
秋 立秋から立冬の前まで(8月7日~11月6日)
冬 立冬から立春の前まで(11月7日~2月3日)
皆さんの感覚とは少し違うかもしれません
身体を次の季節に対応させるための準備期間
例えば2月4日の立春ですがまだまだ寒いです
これから春を迎えるので少しずつ準備をしていきましょう
という意味です
古典の医学は天人合一説にもとづいています。
天人合一説とは天の動きと人間には関係があるという事です
自然界と人間とが調和すれば健康ということです
自然は二十四節気によって変わるので、それに追いつくためには
治療の方針やツボの選択、
食事の内容も二十四節気を基準に変えていくのが自然だと思っています
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