2023年は7月20日で夏の土用に入りました
丑の日は7月30日です

土用の丑の日はウナギを食べる日で有名ですね
なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのでしょうか?

それは夏の暑さに負けないよう
ウナギのように栄養豊富な食べ物が必要だからです
昔はウナギでなければならない理由がありました

そもそも昔の日本では肉食禁止に近く、タンパク源はお魚でした
しかし冷蔵庫がなかったので夏はお魚が食べれません
そこで桶の中でも生きれるウナギなら
海から遠いところの人にも食べてもらえる!
というのが土用の丑の日のはじまりといわれています

このページでは
「ウナギ」「栄養」「土用」「夏」などについて
東洋医学の陰陽五行学説で分析しています
以下くわしく書いています

土用の「土」は五行では栄養の意味

土用の「土」は東洋医学の五行学説では
栄養という意味です
木火土金水(五行)の土です

植物にとって、土(つち)は栄養だからです

丑の日の丑も五行でいえば「土」

丑(うし)の日の丑とは
子丑寅卯、、、(ねうしとらう、、、)の丑です
十二支といってお正月に今年は〇〇年です、というアレです

この図を見ていただくと
丑が『土』であることがわかると思います
ちなみに丑の所の数字ですが、1〜3は時刻でもあります
丑三つ時(うしみつどき)は深夜2時ぐらいのことです

土用は栄養を大切にする時期、だからうなぎを食べる

土用は栄養を大切にする時期です
ですからうなぎを食べるのです

冒頭にも書きましたが、昔は冷蔵庫がありません
昔の日本は肉食禁止に近い状態で
魚でタンパク源を摂っていました

夏には魚が腐ってしまうのが問題でした
そこで桶(おけ)の中でも生きれる
うなぎ、ドジョウなどが夏のタンパク源として重宝されました

夏の土用の時期は汗を多くかきます
また、暑くなると胃腸も弱ってきます
栄養が重要なのでうなぎを食べる習慣ができたのではないでしょうか

土用は夏だけでなく、春夏秋冬にある

土用は夏の土用が有名ですが
春夏秋冬それぞれに土用があります

土用についてくわしく書きますと

春の土用(4月20日ごろ)
夏の土用(7月20日ごろ)
秋の土用(10月20日ごろ)
冬の土用(1月20日ごろ)

それぞれの季節の終わりの18日間を土用といって
次の季節に変わる時のクッションのような役目です
いきなり季節が変わるとカラダに負担がかかるので
土用をはさむと思っていただくとよいかと思います

春→春の土用→夏→夏の土用→秋

季節の変わり目の土用には栄養が必要です
変わる時の変化に耐えるために栄養が必要だということです

季節の変化に応じてカラダが変わります
カラダが打つ脉も変わります
東洋医学の治療も変わります

夏の時期の養生に大切な栄養の中身はタンパク質

さて、今の時期に心配なのは夏バテです
夏に夏バテするのは胃が弱くなるからです
胃が弱くなると炭水化物が多くなります

タンパク質は胃で消化されます
炭水化物は胃では消化されず、小腸で消化されます

暑い時に美味しいのは冷たい麺類などですが
タンパク質不足と炭水化物の取り過ぎは夏バテの原因の一つです

お肉、お魚、お野菜をたくさん召し上がっていただくことが
夏バテ防止に大切なことだと思います

徳田漢方はり院     徳田和則