関節痛の中でもっとも治りにくいものは
手首の痛みだと思います
なぜ治りにくいのかというと
- 生活でよく使う部位である
- 痛みに敏感な部位である
などの理由がありますが
隠れた大きな理由として
手首ばかりを診断して、治療してしまうから
というのがあります
人間の体はいろいろな部位で連携しています
手首と連動する部位である
肘、肩、指先なども
みなくてはいけません
全身的な調節は少し難しいので
一般的な手首の治療では
時間がかかることが多いのだと思います
以下、詳しく書きました
痛みは手首だけの問題ではないことも
人間の筋肉はそこだけで動いていることはありません
手首の筋肉は肘、肩、指先などと連携しながら
緻密な動きができるようになっています
ロボットと比べて
人間の動きがスムーズなのは
連携のうまさだと思います
連動している中で一番使うところが痛む
連動している複数の筋肉の中で
もっとも使いグセのあるところや
酷使している筋肉が病みやすいです
腕を」よく使う人でも
手首に使いグセのある方は
腕や肘でなくて、手首が傷んできます
ゴルフ、テニスなど手首を使っていても
肘が病みやすいスポーツもあります
美容師の方は指を使っていても
肩が病みやすいなどです
東洋医学では
原因は同じでも痛む部位が部位が違うものを
「異病同治」といいます
リウマチも全身疾患
リウマチも手首が病みやすいですが
全身疾患です
内臓に原因のあることが多いです
この場合も手首ばかりをみて治療しても
治りは遅いでしょう
手首の東洋医学的治療
手首に原因のある場合は
少し休んだり、冷やしたり温めたりで
すぐ治ります
慢性化する場合は
手首痛といっても
手首に直接原因のあることは少ないです
手首痛での東洋医学の診断
手首を伸ばしていたい→肝臓
曲げていたい→腎臓
冷える、疼く、重い→脾臓
肩が原因で手首が痛い→肺臓
触られたり、もんでもらうとかえって痛い→邪氣
もんでもらうと気持ちいい→身体の正氣が虚損
むくみがある→津液が原因
親指、人差し指も痛い→肩、首、頭蓋骨も調べる
中指、薬指も痛む→水分代謝はどうか?
小指が痛い→肩甲骨も調べる
代表的な診断を少し書きました
ご参考になれば幸いです
徳田漢方はり院 徳田和則