腰痛の鍼灸治療|長引く腰痛は「腰だけ」を見ていても終わらない【札幌】
あなたの腰痛は、これまでどの道をたどってきましたか?
- 病院で検査を受けたけれど、「異常はありません」「年のせいですね」と言われた
- 「ヘルニア」「脊柱管狭窄症」と言われた。手術をすすめられて迷っている。あるいは、手術したのにまだ痛い
- マッサージや整体に通っている。その場は楽になるけれど、数日でまた戻る
私は札幌で東洋医学専門の鍼灸院をしていますが、長引く腰痛で来られる方は、たいていこの3つのどれか——ときには全部——を通ってこられます。道は違っても、たどり着く場所は同じです。「で、この痛みは、どうしたらいいの?」
先に申し上げます。この3つの道は、じつは同じ一つのことでつまずいています。「腰だけ」を見ていることです。裏を返せば、腰の外にある原因を突き止められれば、道はまだあります。
この記事の要点
- 長引く腰痛は、原因が「腰の外」——内臓の疲れ・背中・生活——にあることが珍しくありません
- 画像で見つかった異常と、いま感じている痛みは、必ずしも同じ原因とは限りません
- 慢性の腰痛は完治まで時間がかかります。ただし「効果を感じる」のは別で、1〜3回目の治療で手応えを感じる方は多いです
- 迷ったら、LINE(24時間受付)で「腰痛の相談」と送ってください
なお、いままさに動けない急性の痛みは「ぎっくり腰」のページで、お尻から脚のしびれが主なら「坐骨神経痛」のページで詳しくお話ししています。

ルート①「検査では異常なし」「年のせい」——痛みは確かにあるのに
レントゲンにもMRIにも異常は写らなかった。湿布と痛み止めをもらって様子を見たけれど、痛みは変わらない。「気のせいじゃないのに」と、もやもやしたまま帰った——ルート①は、そんな方の道です。
じつは腰痛のかなりの部分は、検査では原因を特定しきれない「非特異的腰痛」に分類されます。誤解しないでいただきたいのですが、検査を受けたことは無駄ではありません。病院の検査は本来、命にかかわる病気を見つけるためのもので、いわば「病気」の側から体を見ています。重大な病気が隠れていないと確認できたのは、大きな収穫です。ただ、命にはかかわらない・でもつらい、という痛みの原因探しは、検査の得意分野ではないのです。
東洋医学は反対に、「体」の側から見ます。当院の診察は、シンプルな質問から始まります。
「どこが痛いですか? 手で押さえてみてください」
痛む場所そのものが、東洋医学では大事な情報だからです。たとえば、腰より少し上の右側——肝兪(かんゆ)というツボのあたり——が痛むなら、東洋医学でいう肝臓の疲れを考えます。思い当たる背景は、不眠、体の使いすぎ、たまった疲れ。左側が痛むなら、胃腸の疲れを考えます。
※ここでいう「肝臓」「胃腸」は東洋医学での体の働きの呼び名で、健康診断の数値の異常とは別ものです。検査で肝臓が正常でも、東洋医学の見立てでは「肝臓の疲れ」とみることがあります。
「年のせいですね」と言われた方へ。東洋医学でも、加齢と腰には深い関わりがあります(腎という働きです)。ただ、「年のせい=どうしようもない」で終わらせず、どの働きがどう衰えていて、どこから補えるかまで見立てを進める——そこが違いです。
ルート②「ヘルニア」「脊柱管狭窄症」——手術で治る人・治らない人
ヘルニアや狭窄症と診断名がつくと、話は「手術をするか、しないか」に進みがちです。そして実際、手術で腰痛から解放される方はたくさんいます。腰椎のヘルニアや狭窄が、痛みの本当の原因だった方です。
一方で、「手術したのに痛みが取れなかった」という話も、どこかで聞いたことがあるはずです。私が長年診てきた範囲では、その分かれ目は画像と症状が一致しているかどうかにあります。画像に写った異常の場所と、実際に痛む場所・しびれる場所がきちんと対応している方は、手術がうまくいく。対応していない方は、画像の異常を取り除いても、痛みの原因が体に残る——そういうことだと考えています。
「せっかく手術したのに、なんでまだ痛いの?」という方へ
まずお伝えしたいことがあります。当院では、過去の手術について何も申しません。手術を選んだことの良し悪しをいまさら振り返っても、いまの痛みは減らないからです。私がするのは、いまある痛みに対して、できる限りのことです。画像ではなく、いまのあなたの体——痛む場所、脈、お腹——から、原因を探し直します。
手術を迷っている方へ
腰の手術は、元に戻せない選択です。ですから私は「よく考えてくださいね」とお伝えしています。手術をするかどうかは、主治医の先生とよく相談して決めることです。ただ、もし「その前に試せることがあるなら試したい」と思われるなら、東洋医学はその選択肢のひとつになります。
ルート③ 揉めばその場は楽。でも、また戻る
うまいと評判の整体、マッサージ、鍼。何軒も通って、その場ではたしかに楽になる。でも数日で戻る。「やっぱりここじゃないのかな」と、また次を探す——。こうして治療院を転々とすることを、「治療院難民」と呼ぶことがあります。
これは、通った先の腕の問題とは限りません。その場のこりをゆるめることと、痛みを生んでいる大元から立て直すことは、そもそも別の作業だからです。大元がそのままなら、何度ゆるめても、同じ痛みが同じ場所に戻ってきます。
では、大元はどこにあるのか。じつは「ここが一番多い」という典型は、ありません。肝臓の疲れだった方、胃腸だった方、首や肩甲骨だった方——私の実感では、きれいに分かれます。典型がないからこそ、「あなたの場合はどこか」を確定させる診断が必要なのです。
ひとつ付け加えると、強い刺激のマッサージに何年も通ってこられた方には、体力のある方が多いです。体力があるから無理がきく、無理がきくから使いすぎる。この場合、悪いのは腰そのものではなく、「腰より少し上の右側」——東洋医学でいう肝臓の反応——だったりします。
治療院を転々としてきた方は、当院にも半信半疑で来られます。「ここは違うのかな、どうなのかな」と。それは当然のことだと思っています。だからこそ当院は、施術の前に、これからお話しする「答え合わせのある診断」から始めます。
自分がどのルートか分からない、という方もご安心ください。それを確かめるのが診察です。
・LINE相談(24時間受付)——「腰痛の相談」と送ってください
・Web予約(当日予約も可) ・お電話 011-747-4700
3つの道が行き着く場所——東洋医学は「答え合わせ」をします
ここまでの3つのルートには、共通点があります。レントゲンも、手術の検討も、マッサージも、みんな「腰」を見ていたということです。
東洋医学は、痛む場所と原因の場所は必ずしも同じではない、と考えます。そのうえで、当院の診断にははっきりした手順があります。
- 痛む場所を教えてもらう ——「どこが痛いですか」と手で押さえてもらいます。場所は、五臓のどれが疲れているかを指し示します
- 痛みとは別ルートで診断する —— 脈・お腹・前腕を診て、体の内側から五臓のどこが疲れているかを診ます
- 両方を突き合わせる —— 1と2が同じ答えなら、それがあなたの腰痛の原因だと確定します。一致しなければ採用せず、一致するところまで探し直します
いわば、答え合わせのある見立てです。「痛む場所」と「体の内側の診断」という別々の手がかりが同じところを指したとき、はじめて治療に進みます。さらに治療のあと、痛かった場所を押さえてみて硬さや痛みが引いていれば、見立てが正しかったことの、だめ押しの確認になります。
痛み方にも、ヒントがあります
- 突っ張って伸びない。うつ伏せがつらい → 肝臓(筋腱)の疲れ。不眠や使いすぎの方に多い
- 前屈すると痛い。重だるい → 腎臓。慢性の疲労で、スタミナの「貯金」が切れかけているサイン
- 朝起きたときが一番つらい → 眠っている間は体の動きが少なく、水分(津液)が固まりやすいため
- 腰より、背中に塊のようなこりがある → 胃腸の疲れが隠れた原因になっているパターン
あくまで見当をつけるための目安で、確定は上の「答え合わせ」で行います。それでも、「自分の痛み方には意味があったのか」と思っていただけたら、この記事の半分は役目を果たしています。
当院の腰痛治療——痛い場所に、鍼を並べて刺すことはしません
意外に思われるかもしれませんが、「左が痛いです」と言われても、左には刺しません。
当院の施術は、まず本治法(ほんちほう)——手足のツボを使って、診断で確定した「大元」を体質から整える治療——から始めます。そのうえで腰には、背骨の真上のライン(督脈・とくみゃく)にある腰陽関(こしようかん)などのツボを使います。背骨の上のラインは体の背面の中心で、腰全体・体全体に効かせることができるからです。痛い側やこりの強い場所は、いじるとかえって疲れさせてしまうため、直接は刺しません。
鍼は髪の毛ほどの細さで、刺激はごくわずかです。痛いところに、さらに痛い刺激はしません。施術時間は約15分(初回はカウンセリングを含めて40分ほど)。翌朝、起き上がる瞬間がいつもより楽なら、治療はうまくいっています。
料金は、自費1回3,000円/保険証をお持ちの方2,200円/医師の同意書のある方1,500円(いずれも税込・初診料なし)です。
どのくらいで良くなる?——「完治まで」と「効果を感じるまで」は別です
正直にお伝えすると、慢性の腰痛は、完治までは時間がかかります。長い時間をかけて作られた状態は、戻すのにも回数が要るからです。
ただし、「完治までの時間」と「効果を感じるまでの回数」は別ものです。慢性の腰痛でも、1〜3回目の治療で「あれ、少し違うな」と手応えを感じる方は多くいらっしゃいます。施術は暖房のスイッチを入れるようなもので、部屋全体が暖まるまでには時間がかかりますが、スイッチが入ったかどうかは早くにわかるのです。
見通しについては、1回診察すれば、体力があるかないかは分かります。体力があれば短くて済み、なければ時間がかかる——そこまでは初回にお伝えできます。通院の目安は、週1〜2回をまず1ヶ月。そのうえで、あなたのペースを一緒に決めていきます。
よくあるご質問
Q1. 温めるのと冷やすの、どちらがいいですか?
冷やすのは、ぐきっとやった直後(急性期)だけです。一般には24時間以内といわれますが、私の経験では12時間以内が目安です。それを過ぎたら冷やす必要はありません。温めるのは悪くありませんが、それだけで根本が変わるわけではないので、普段どおりの生活で大丈夫です。
Q2. コルセットはした方がいいですか?
外出時の「保険」としては有効です。不意に動いて激痛が走ると体がこわばってしまうので、それを防ぐ意味があります。ただし、コルセットで固定しても痛みの根本には作用しません。それに、締め続けると血流が悪くなります。腕をギュッと握り続けるのと同じことだからです。外では保険として使い、家では外す——このくらいの付き合い方をおすすめしています。
Q3. ストレッチや筋トレはした方がいいですか?
歩くのが苦痛でなければ、歩くのが一番です。何も意識せずにできる運動だからです。ストレッチや筋トレは、「絶対に良くしてやろう」と意気込むほど、やり過ぎになりがちです。専門家に習いながらやる分にはよいのですが、動画を見て自己流で頑張るのは、慢性の腰痛にはおすすめしていません。
Q4. 鍼は痛くないですか? 初めてで不安です。
当院の鍼は髪の毛ほどの細さで、刺激はごくわずかです。痛いところに、さらに痛い刺激はしません。初回は問診に15分ほどかけて、体の状態と見立てをご説明してから施術に入りますので、分からないことはその場で何でも聞いてください。
Q5. 当日でも診てもらえますか?
当日のご予約も可能です(最終受付18:30)。ただし予約なしの直接のご来院は難しいため、お電話かLINEで一言ご連絡ください。
まとめ——腰痛の「次の一歩」は、腰の外にあります
検査で異常がなくても、手術の話が出ていても、揉んでも戻ってきても——あなたの腰痛には、まだ見ていない場所が残っています。それは多くの場合、腰の外にあります。痛む場所と体の内側の診断で答え合わせをして、あなたの場合の大元を確定する。当院がするのは、その一点です。
今日、予約まで決めなくて大丈夫です。「自分はどのルートか分からない」「こんな腰痛でも診てもらえるのか」——その一言で構いません。
- LINE相談(24時間受付)——「腰痛の相談」と送ってください
