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夏に咳が出るのはなぜ?胃の不調が原因かもしれません

2025 11/15
東洋医学のこと
2025年11月15日

暑くなってくると、なぜか不思議に咳が出てくることはありませんか?

夏場になると喘息のような症状が出る
胸がムカムカして咳き込む

そんな経験がある方はぜひ読んでいってください。実は、その咳の原因は「胃」にあるかもしれないのです。

目次

夏の咳と胃の不調:意外なつながり

一見関係なさそうな「夏の暑さ」と「咳」ですが、東洋医学の視点から見ると深い関連があります。

なぜ暑いと咳が出るのか?

暑くて湿度が高くなると、私たちの体にはこんな変化が起きています:

1. 胃の働きが悪くなる
まず最初に起こるのが、胃腸の働きの低下です。暑さと湿度の影響を受けて、胃腸は本来の力を発揮しにくくなってしまいます。涼しい時期には何でもなかったのに、夏になると食欲が落ちたり、胃がもたれたりするのは、このためです。

2. 食べ物が腐りやすくなり、消化不良が起こる
気温が高くなると、冷蔵庫の外に置いた食べ物がすぐに傷んでしまいますよね。実は、私たちの体内でも似たようなことが起きています。胃の働きが弱まっている上に、気温が高いことで、食べたものがうまく消化されません。

3. 胃の上部が閉まらなくなる
胃腸の働きが弱ってくると、次に影響が出るのが胃の入り口の部分です。胃の上部には「噴門」と呼ばれる、食道と胃の境目があります。ここは普段、食べたものが逆流しないようにしっかりと締まっているのですが、胃腸が疲れてくると、この大切な「ゲート」がゆるんでしまうのです。

4. 胃酸が食道を通って上がってくる
噴門がゆるんでしまうと、本来は胃の中に留まっているはずの胃酸が、食道を通って上の方へと逆流してきます。これが、いわゆる「逆流性食道炎」の状態です。胸焼けを感じたり、口の中に酸っぱい味がこみ上げてきたりするのは、この胃酸の逆流が原因なのです。

5. 胃酸が喉を刺激して咳が出る
そして、この逆流した胃酸が喉のあたりまで達すると、喉の粘膜を刺激してしまいます。喉は胃酸のような強い酸性の液体に触れることを想定していないため、刺激を受けて炎症を起こし、それが咳として現れるのです。「風邪でもないのに咳が止まらない」という場合、実はこの胃酸の逆流が隠れた原因になっていることが少なくありません。

よくある誤解:胃酸を抑える薬の落とし穴

「胃酸が上がってくるなら、胃酸を抑える薬を飲めばいいのでは?」

そう考えるのは自然なことですが、実はこれが落とし穴なのです。

胃の働きを抑える薬を飲むと、逆効果になることがあります。なぜなら、胃の働きが弱まることで、余計に胃の上部が締まらなくなり、さらに胃酸が上がってくるという負のスパイラルに陥ってしまうからです。

根本的な原因である「胃の働きの低下」を改善しないと、本当の解決にはならないのです。

夏特有の体への負担

夏場は胃だけでなく、体全体に負担がかかっています。

暑い夏は汗や水分の代謝に大きな負担がかかります。特に、汗をうまく出せない人は泌尿器系に影響が出やすくなります。

そうなると、胃だけではなく腎にも負担がかかりやすくなるのです。東洋医学では、体の各部分は互いに関連し合っていると考えます。一箇所の不調が、別の場所にも影響を及ぼすのです。

東洋医学的な対策:体を整える3つの方法

では、どうすればこの夏の咳と胃の不調を改善できるのでしょうか?
薬に頼る前に、日常生活でできる対策をご紹介します。

対策1:熱いお湯を啜る

意外に思われるかもしれませんが、暑い夏こそ熱いお湯を飲むことが大切です。

熱いお湯を啜ることで、胃を直接温めることができます。胃腸が回復すると、唾液もよく出るようになり、喉にとってもとても良い効果があります。

冷たいものばかり飲んでいると、かえって胃腸の働きが悪くなってしまいます。

対策2:栄養のあるものを食べる

弱った胃腸を回復させるためには、適切な栄養が必要です。

おすすめの食材:

  • 豚肉:疲労回復に効果的なビタミンB1が豊富
  • 梅干し:クエン酸が胃腸の働きを助ける
  • 味噌汁:発酵食品で胃腸に優しい
  • 野菜スープ:消化しやすく栄養豊富

これらの食材を組み合わせて、胃腸に優しい食事を心がけましょう。

対策3:水分と塩分のバランスを整える

夏場の水分補給には、大切なポイントがあります。

熱中症的な疲れには「水と塩」

汗をかくと、水分と一緒に塩分も失われます。普通に水だけを飲んでも、塩分が不足していると体が水を吸収しにくくなってしまいます。

塩を一緒に摂ることで、水が吸収されやすくなるのです。

手軽な塩分補給の方法:

  • 卵スープ
  • 野菜スープ
  • 味噌汁

これらは手軽に塩分補給ができる優れた飲み物です。

体の防衛機能:塩分不足と汗

体内の塩分が少なくなると、体は塩分を惜しんで十分な汗が出なくなります。これは、塩分が出過ぎると命の危険があるため、体がそれを予防しようとする自然な反応です。

適切に塩分を補給することで、汗もしっかり出て、体温調節もうまくいくようになります。

まとめ:夏の咳は生活習慣の見直しから

夏に出る咳は、実は胃の不調からくることが多いのです。

一時的に症状を抑える薬に頼る前に、まずは生活習慣や食事を見直してみませんか?

今日からできること:

  • 熱いお湯を意識的に飲む
  • 胃腸に優しい栄養のある食事を心がける
  • 水分補給には必ず塩分も一緒に

体を温め、適切な栄養と水分・塩分補給を心がけることで、夏の咳も胃の不調も自然と改善していくはずです。

暑い夏を元気に乗り切るために、ぜひ今日から実践してみてください。

東洋医学のこと

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