鍼灸治療といってもたくさんの種類や流派があって
わかりにくいと思います
まず、現代のはり治療と古典のはり治療に
分けるとわかりやすいかもしれません
現代のはり治療
傷んでいる筋骨の鍼治療
一般的な鍼灸治療はこれです
痛いところに鍼をする
もしくは傷んでいる筋肉に鍼をします
効果がありますが
治療のツボを選ばなくてもよいので
誰でもできます
誰でもできるようにみえますので
腕の差があります
この治療法は鍼灸の持つ鎮静効果を
利用しています
最初はよく効きますが
次第に刺激を強くしないと効果が出なくなります
ですから治療量をコントロールしなければなりません
その辺りも腕の差になります
電気鍼治療
電気を使ったはり治療ですが
上述の傷んでいる筋肉に鍼をする治療院に多い治療法です
身体に電気を流すと
麻酔効果でます
一時的に痛みがなくなります
これも身体が電流の刺激に慣れてくると
刺激を増やさなければ効きません
鍼はクセになる
というのは上述の2つの治療法に多くみられます
トリガーポイント治療
トリガーポイント治療とは
筋肉、腱などの痛みの発生源に対して
アプローチする方法です
「トリガー」というのは「引き金」という意味で
ある部位を押すとそこから離れた部位で
痛みを感じるところをトリガーポイントといいます
神経の走行とは関係のない所で痛みを感じるため
「関連痛」と呼ばれています
関連痛や筋肉、神経の走行部位を参考に
はり治療するのがトリガーポイント治療です
古典を使ったはり治療
経絡治療
2000年前の中国古典の理論をもとに
ごく浅いところに刺すはり治療です
中国の古典をもとにしていますが
治療法としては
昭和の初期に日本で作られたのが広まりました
中国では文化大革命がありましたので
日本の経絡治療のような方法は
ほとんどなくなった可能性が高いです
現在、浅い鍼で東洋医学を売りにしているところは
岡辺素道先生
井上恵理先生
本間祥白先生
福島弘道先生
これらの先生から分派したところがほとんどです
中医学の治療
今の中国のお医者様たちが研究して
治療法としてまとめあげたものです
だいたい1970年代から
国策として中国政府が予算をつけて研究し始めました
当初は西洋と東洋を
合作しようとしていたと思われます
経絡治療との違いは
古今東西の中国に伝わる医書を使って
ケンキュしているところです
日本の経絡治療は2000年前から1000年前までの
素問、霊枢、難経、脉経などを基礎にしていますが
中医学はそこから宋時代、明時代の書物もまとめあげています
治療も深いはりを使うこともあり
経絡治療とは似ていません
中国鍼
太い針を使って痛んでいる筋肉に
届かせるような治療法が多いです
2寸(15㎝)近い長さのはりを使うこともあります
徳田漢方はり院のおすすめ
現代のはり治療をですと
トリガーポイント治療をおすすめします
古典治療ですと
経絡治療をおすすめします
理由ですが
人間の体は各部位が連携しているからです
連携を考えないで
痛いところにはりをする考え方は
その場しのぎに近い考え方です
一時的には効果があるかもしれません
本当に再発しない治療を目指される方は
カラダ全体を考える治療家を探されると良いと思います
徳田漢方はり院 徳田和則
関連リンク
ネット上の情報だけで治療院を選ぶコツ